株式会社プラス・マイは、名古屋の大須で主に外国人旅行者向けに、
海外輸入の時計・アクセサリー・バックといった雑貨を取り扱っている会社である。
創業8年で既に大須に2店舗開くまでに成長させた小川社長に、経営の極意を直接伺った。
――小川社長は、株式会社プラス・マイを創業8年で大須にて2店舗構えるまでに成長させましたが、なぜアクセサリーなどの雑貨店を開こうと考えたのですか。
小川 : 私は、小さい頃から時計やアクセサリーなどキレイなものが大好きでした。
以前、自分で事業を始める前にアクセサリー販売のお店でアルバイトをしていました。
そこで、お客様に私が勧めたものをその方が、嬉しそうに買っていかれるのを見て自分でこの仕事をやってみたいと思い、個人からスタートしました。最初は、店など構えられず、大須の野外でワゴン販売からスタートしました。
東南アジアのお客様への接客
――大須という立地上、衣服、雑貨店など競合他社が多くいる中、他社とどういう差別化を図っているのでしょうか。
小川 : 大須という立地を考え、世界各国から来る観光客や就労で来る外国人を意識しているところです。商品の内容や価格帯を外国人目線で取り揃えています。 また、私を含めてスタッフも中国語をしゃべることができます。やはり、観光客は、母国語をしゃべってくれる店員だと安心するので、店員は多国籍です。
外国人観光客に中国語で接客
――では、最初から外国人をターゲットにしていたのでしょうか。
小川 : いいえ。もちろん最初は、日本人をターゲットにしていました。しかし、売上に対する客層を分析していると日本人よりも外国人の割合の方が多いことに気が付き、そこから外国人が喜びそうな品ぞろえや価格帯を意識するようになりました。 例えば、フィリピンのお客様にはこのデザインの商品を、タイのお客様にはこのデザインの商品をといったように国別に好む商品のラインナップを変化させました。
格国で好むデザインが違う
――マイ・メルヴィーユ(屋号)は、お値打ちな価格で良い商品を提供するというコンセプトですが、今後の店舗展開はどのようにお考えでしょうか。
小川 : 現在、大須にて2店舗展開をしています。今後同じ大須にて3店舗目を出店予定です。良い物件を見つけている最中です。 既存の2店舗はあらゆるお客様に来てもらおうと商品ラインナップを考えていますが、3店舗目はレザーなどを扱う少し高級感あふれる商品を展開しようと考えています。
地元の主婦で賑わう明るい店内
――小川社長は、いつもスタッフを気遣って休憩時間などに差し入れを入れたり、スタッフの誕生日に食事会を企画したりと、スタッフに対して細やかな心遣いが見受けられますが、マイ・メルヴィーユを今後どのようなお店にしていきたいとお考えでしょうか。
小川 : 今まで通り、アットホームな店舗を継続していきたいと思っています。スタッフが明るく楽しく働いてくれれば、自然とお客様も遊びに来てくれると考えています。スタッフが楽しく働けないのにお客様が楽しんで買い物などしてはくれないと考えています。
丁寧な接客
――インタビューも最後になってきましたが、 この記事をご覧の皆様にこれだけは言っておきたいということはございますか。
小川 : 私のお店を名古屋だけではなく、世界中のお客様に知っていただきたいので是非、名古屋の大須にいらしたときは、マイ・メルヴィーユまで遊びにきてください。
――他にASKに仕事を頼んで良かったことを担当者がとびっきり喜びそうな事例で教えてください。
小川 : 初めて関与していただく税理士事務所ですので、他の事務所をあまり知りませんが、いつもサポートしていただき、非常に心強く思っています。
――最後に、ASKに対して超辛口なご意見をお願いします。
小川 : それじゃあ一つだけ。もうちょっと、私好みのイケメン職員がいるといいなと思います。(笑)
――手厳しいご意見誠にありがとうござました。(笑)我々も御社の発展のため精一杯がんばりますので今後ともよろしくお願いいたします。
名古屋市の大須という立地は、アクセサリーなどの雑貨の小売りに最適ではあるが、競合他社も多い。その中で、10年足らずで2店舗展開する行動力はすさまじいものがある。
その反面、穏やかな物腰で人への気遣いも素晴らしく、働くスタッフ一人一人に対して家族のように大事に接している。お話しをしていると自然と元気をもらえる栄養剤のような社長だ。
お客様満足を目指す企業が多い中で、従業員満足を追求している小川社長の経営スタイルは、沈滞ムードが漂う日本企業が復活する一つのヒントになるかもしれない。
取材担当 三宮